こんにちは@こんぶろぐです!
前回記事にて在インドネシア日本国大使館へ一言物申してやりましたが
大使館勤務のBさんにちゃん届いてくれるかな?
インドネシア(ジャワ島)編10 【怒り!前編】そんな対応で大丈夫なの?在インドネシア日本国大使館
さて今回は「滞在可能期間を延長できないかの交渉を出入国管理局にしに行く」話です。
TODAY’Sこんぶ出汁
●出入国管理局ではこんな対応をされる。
●滞在可能期間を延長するにはこんな条件が必要だ!
※TODAY’Sこんぶ出汁(ダシ)とは昆布出汁が料理の味に深みを与えておいしくしてくれる様に、みなさんの海外旅行に深みを与えて、少しでも”おいしくなる情報”を今後も少しづつ記事内に混ぜ込んでいきたいと思っています。
□私たちが出入国管理局に伝えたいこと。
スラバヤ領事館のDさんに色々とアドバイスをいただいた私たちはいよいよ明日、出入国管理局に行って”滞在可能期間”の交渉をしてくることになりました。
交渉、、、その言葉を聞いただけで気持ちがズーンと重くなります、、、管理局では日本語は通じません。英語かインドネシア語のみになります。
デング熱の時に実感しましたが、言葉が通じないって恐ろしくらいに体力と精神力を消耗するんですよね、、、
言葉が通じなかった場合、領事館のDさんに通訳をお願いできることにはなっていましたが、なるべくならご迷惑をかけたくないと思っていた私たちは、少ない英語の知識を総動員して明日話すべき内容を簡単にですがまとめてみることにしました。
まずは管理局の受付の人に簡潔に話せなければなりません。
受付があるのかすら知りませんがきっとあるでしょう。
言いたい内容はこんな感じ。
私たちはビザの相談で来ました。
観光目的なのでビザなしでインドネシアに入国しました。
そしてもうすぐ滞在可能期間の期限になってしまいます。
ですが10日前から妻がデング熱になってしまい、
今でも彼女はまだ熱があり回復していません。
なので可能であれば彼女の体調が回復して移動できる様になるまで
(大体あと2週間くらい)この国に滞在したい。
書いてしまえば簡単ですが、今の私たちの状況をどんなふうにまとめれば伝わりやすいか、英語でどの様に伝えればいいのかを試行錯誤していたらかなりの時間がたってしまってしまい、気がつけば夜中までかかってしまいました(*_*)
あとはその場の雰囲気とそれっぽい単語で何とか乗り切れるはずです!きっと!
□そびえ立つ言葉の壁、、、
朝になりました。
タクシーで空港近くにある出入国管理局まで向かいます。
片道Rp.50,000(約500円)で40分くらいです。
正式名称:Kantor Imigrasi Kelas I Yogyakarta
住所:Jl. Solo KM. 10, Maguwoharjo, Depok, Kabupaten Sleman, Daerah Istimewa Yogyakarta, インドネシア
場所はジョグジャカルタ空港(アジスチプト国際空港)のすぐ近くです。
行くならタクシーがおすすめです。
まずは総合受付っぽいところを探します。
なんとなーくそれっぽい所をみつけてビザの更新をしたい旨を伝えます。
私たちはビザを取得していませんでしたが、どうせ今回の相談事はビザ絡みになる予感がしていたのでそこまで案内してもらえばどうにかなると踏んでいました。
そしたら適当に左側を指さされ「あっち」と言われました。
右に進むと、、、まー扉がいっぱい。
どの部屋に入ればええねんっ!!!
案内表示も現地語で書かれていて何がなんだかわからないので
人がたくさん待っている部屋に入ります。
誰かに聞けば案内してくれるだろう作戦です!
受付にはイカツイ髭面オヤジの列と若くて優しそうな女性の列がありました。
誰がすき好んでイカツイ髭面オヤジの列になんか並ぶもんかっ!
と思い、すぐさま若くて優しそうな女性スタッフの列に並びます。
待つこと数分。いよいよ私たちの番です。
私はその女性スタッフに夜中までかかって作成した”伝えたいこと”を英語で必死に伝えました。
ゆっくりと、間違えないように、丁寧に。
が、この女性スタッフ、現地語しかわからないのか、もしくは私の英語がヘタくそだったのかわかりませんがいまいち意味を理解してもらえません、、、あーこれはまた面倒な流れかなと思った時、その女性スタッフが隣にいるイカツイ髭面オヤジの方に目くばせをしました。
まさか!?
私がそう思った瞬間、隣の列担当のイカツイ髭面オヤジが面倒くさそうにこっちに移動してきたかと思うと、なんと私たちの担当がそのイカツイ髭面オヤジに変わってしまいました。
それがお前らのやり方かーーーっ!!!!!
優しそうな女性スタッフで安心と油断を誘いつつ、結局はイカツイ髭面オヤジに変わる。
なんて汚いやり方でしょうか!!
私はこの時、ドラクエの「はい/いいえ」の無限ループを思い出しました。
結局、選択肢はひとつしかないというアレです。
私たちは仕方なくその髭面オヤジに滞在延長の話をします。
すると何やら英語で話してくれているのですが、めちゃくちゃ早口、かつなまっているからなのか全然聞き取ることができません。このオヤジの英語マジで聞き取れない。。。
なので私たちは一方的に自分たちの言いたいことを言うことしかできない状況になってしまいました。
「デング熱になって動けないから滞在期間を延長したい!」
私たちも「スローリープリーズ」とお願いしたりしていますが、このオヤジ、わかったフリして完全に無視です。まず目が笑ってませんからねこのオヤジ。
挙句の果てには「お前たちはインドネシア語は話せないのか?」とまで言ってきます。
こちとら英語すらままならないんじゃー!!!
もはや逆ギレするしかありません。
こんなやる取りを続けること約30分ほど。。。
もう私の脇は汗だくです。
すると、さすがにこのままじゃラチがあかないと思った髭面オヤジは、承太郎ばりに「やれやれだぜ!ちょっとこっちに来なっ!」と私たちを別室に誘導しはじめました。
□おエライさんとの話し合い。。。
髭面オヤジに別室(個室)に案内された私たち。
すると正面の椅子にはなんとなく偉そうな、髭面オヤジたちのボスと思われる人物が座っています。
ボスは年齢40代くらい、髭はなく優しそうな面構えですが鋭い眼光の持ち主です。
そして口調は優しく英語も聞き取りやすくていいのですが、、、残念なことに声がめちゃくちゃちっさい!!
私たちはそのボスの正面の椅子に座り、髭面オヤジは横に立ち、私たちはそのボスと話すことになりました。
私たちはこれまでの経緯と今回の要望を改めて説明。
するとボスは何やら英語で言っています。
が、声がちっさいからかよく聞き取れず「延長はできない」と言われていることは聞き取れるのですが、その理由の説明がいまいちわからない。私たちもせっかくここまで来たのですから「はいそうですか」と引き下がるわけにはいきません。
理由を聞きたいのはもちろん、できれば交渉して延長までこぎつけたい。
が、やはり会話が聞き取れないので交渉することができない。
なので私たちは秘密兵器の1歩手前を使うことにしました。
それは”妻さんのお父さんに通訳してもらう”です。
実は妻さんのお父さんは英語を話すことができます。
昨晩の”今回伝えたいこと”もお父さんに協力してもらって作りました。
私たちではもう聞き取ることができないので、ボスに「今から彼女の父親に電話するから、その人に話しをしてほしい」と言い、お父さんに電話をかけました。
するとこのボス
断固として電話を拒否しやがった!
そして髭面オヤジの方に「お前が対応して」と言わんばかりに丸投げしやがった!
(ノ`Д´)ノ彡┻━┻
しかたなく、お父さんと髭面オヤジの会話が始まります。
二人共英語で色々と話しています。
隣で会話を見守ること3分くらい。
会話が終わりました。
お父さんに電話をかわってもらってどんな内容だったかを確かめます。
するとお父さん。
「コイツ(髭面オヤジ)の英語、なまってていまいち内容が聞き取れない!」がしかし、この髭面オヤジが言うには「とにかく今からこっちにお前(お父さん)が来い!」と言っている。
それを聞いた私たちは
「ハッ?コイツ何いってんの?(TдT)」
相手(お父さん)は日本、ここはインドネシア!
いますぐ来い?
アーユーアンダースタンッ??
もうこの髭面オヤジではまったく話になりません。
何とかしてボスと会話してもらいたい。
なぜならボスの英語は髭面に比べればまだ聞き取りやすいから。
しかし、私たちがそう必死にお願いしているのに断固として電話を変わろうとしないボス。
マジで何なんだよこのボス、、、、
こうなったらやはり最終兵器にお願いするしかありません。
私たちの救世主”スラバヤ領事館のDさん”この方に通訳をお願いすることになりました。
□滞在可能期間を延長するための条件。
さっそく領事館のDさんに電話をして、通訳をお願いします。
「Dさん、すみません。やはり会話が成立しなく、通訳をお願いできませんでしょうか?」
ボスは相変わらず電話の受取を拒否し続けますが、今回の電話は”領事館だから”というと渋々受け取りました。父親の電話には出ないのに領事館の電話には出るんかいっ!!
ここから領事館Dさんと管理局ボスとの会話がはじまりました。
もちろんインドネシア語での会話なので、側で聞いている私たちにはまったく聞き取れません。
約5分ほどの会話が終わり、Dさんと電話を代わる私たち。
会話の内容をまとめるとこんな感じでした。
●ビザ免除で入国した場合、国のルールとして滞在期間を延長することはできない。
●病気などでやむを得ない場合は、条件に合えば特別処置が適用される。
その条件とは
①入院していること
②医者の診断で”出国できない”という証明があること
しかも管理局の人が病院まで本当に入院しているかのチェックをしにくる、
そして延長できるのは対象者だけ(つまり今回の場合は妻さんだけ)ということです。
Dさんは私たちに続けました。
「条件がかなり面倒なので、もし歩けるのであれば無理してでも移動してしまった方が良いと思います、、、」
私たちは幸か不幸か病院から「もう大丈夫です」と言われて、現在はホテル療養の身です。
当然ながらこの条件には合いません。
なるほど、、、これはもう絶対出国しなければならないということだな、しかも明日。。。
私たちはDさんに何度もお礼を伝え、ボスと髭面オヤジにも「ご迷惑をおかけしました」とお礼を伝え、管理局を後にしました。
最後にボスから「デング熱にはグァバジュースがいいぞ!」というプチアドバイスをもらえました。実はいい人だったのかもしれません。ありがとうボス。
それにしても、今回たかが”滞在期間を延長できるかどうか確認したい”と思っただけなのにここまでくるのに大変な苦労を強いやられました。
日本であれば電話を何本かかければ済むところを、大使館への電話からはじまり、出入国管理局、通訳者(実は翻訳家だった)、領事館へ電話、結局最後は出入国管理局まで行くことになってしまいました。
そしてなんと言っても大変だったのが言葉の壁です。
言葉が通じない、言いたいことが言えないし聞き取れない。
それがどれほどはがゆくて体力と精神を消耗するかをイタイ程実感しました。
やはり旅行は病気も何事もなくスムーズに進むのが一番いいですね。
そんなわけで強制出国を余儀なくされた私たち。
次回からはシンガポール編に突入となります。
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