タイ(チェンマイ)編2 転職成功?象使いの資格はラオスじゃなくても取れるんです!

タイ

こんにちは絶賛就職活動中の@こんぶろぐです。

理想の”仕事”は向こうからやってくるのか?
いやそんなことはない。
理想の”仕事”は追い求めなければ一生出会えることはない!

そう、そして私はすでに出会っていたのかもしれない。
あの日タイのチェンマイで。

SPIというまったく常識でもなんでもない問題を30歳を過ぎたにも関わらず必死こいて解いていたある夏の暑い日の午後。思わずクーラーを効かせすぎた部屋の中で私はふとこんなことを思っていた。

「そもそもおれ象使いじゃん!」
ということを。

象と一緒に歩いていたあの日々が走馬灯のように蘇ってきた。

世界一周やアジアを周遊している人たちに密かに人気な”象使いの資格”
有名なのはラオスのルアンパバーンなのですが、実はタイでも取ることが出来ます!

今回はそんな、あまりメジャーにはなっていないタイで象使いの資格を取った時の話。

TODAY’Sこんぶ出汁

●象使いの資格ってそもそも何?
●タイで象使いの資格を現地手配で取る方法とは?
●頼りになりすぎるベテランドライバー”ノイさん”!
●象使いの訓練所に来た!一体何を習うのか?
●日本で象使いの資格が活かせる職業って、、、

※TODAY’Sこんぶ出汁(ダシ)とは昆布出汁が料理の味に深みを与えておいしくしてくれる様に、みなさんの海外旅行に深みを与えて、少しでも”おいしくなる情報”を今後も少しづつ記事内に混ぜ込んでいきたいと思っています。 

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□象使いの資格ってそもそも何?

私たち日本人が象と聞くと真っ先に思い浮かべるのが動物園かと思いますが、世界には象を労働力としてや交通手段として活用している国がまだまだあります。そんな中、象とコミュニケーションをとったり象をコントロールしたりするのは当然素人では出来ません。

象と意思疎通を図るためには訓練が必要で、その訓練を受けた者のみが持てる資格が”象使いの資格”になります!

そしてその象使いの資格を取れる国はラオスとタイにありました!

世界一周をしようと決めた時、行きたい場所ややりたいことを考えますが、そんな中でもかなり優先度が高かったのがまさにこの”象使いの資格”の取得!でした。

いつか子供達に
「父ちゃん達はねー実は象使いなんだぞー(^ ^)」

って言ってやりたい!
そのためだけにどうしても取りたかったんです。

□タイで象使いの資格を現地手配で取る方法とは?

実はこの象使いの資格は、世界一周をする人やアジア周遊をする人には結構メジャーな資格だったりします。特にラオスのルアンパバーンで手軽に取得できるということもあり、みんなラオスで取得する人が多いです。

私たちも何の迷いも無くラオスで取る予定でしたが、スケジュールの都合でルアンパバーンに立ち寄ることができず 、一時は諦めるしかないのか?と絶望しかけていました( ;  ; )未来の子供に合わせる顔がありません。

しかし象は私たちを見捨てなかった!

タイのチェンマイでも象使いの資格が取れるという情報をキャッチ!

でも詳しい情報がほとんど無い! ネットに出ているのはほとんどがラオスの情報ばかり。チェンマイもあるにはあるが、当時はなんか7日間コースとかの情報しかなく、、、、

しかも私にはこだわりがありました!

それが
●直に象に乗れること。(椅子とかいらない!)
●きちんと卒業証書がもらえること。

この2つは譲れない条件だったのです。
そして宿のスタッフに必死に探してもらい何とか取れる場所を見つけてもらうことに成功したのでした(^o^)/

それがここ!
タイのランパーンにある”タイ象保護センター(Thai elephant conservation center)”

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ここは怪我をしてしまった野生の象の保護をしたり象使いの訓練が行われたり、世界で唯一の象のための病院が入っている施設です。

そして厳密にいうとチェンマイではありませんが、チェンマイを起点にして行くのでチェンマイということにします!チェンマイからバスで1.5〜2時間くらいの場所にあります。

予約に関しては、宿で探してもらいはしたものの最終的には現地の旅行会社にお願いすることにしました。

チェンマイ市内にある”ランベルツアー”。なんと日本語でも対応可です!
マージンもかなり安くしてくれたのでオススメです!
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1日象使いコースで1人4,000B(約12,000円)
送迎代は含まれていませんが、訓練中に着る服や昼食、卒業証明書は付いています!
現地払いです。

ちなみにこのタイ象保護センターは、柳楽優弥主演の映画「星になった少年」のロケ地にもなった場所です。そんな場所に行くんだからと、象使いの訓練を受けに行く前日に観ましたよ!星になった少年を!

観終わった後、あまりにも結末がビックリしたので色々と調べてたのですが、これって実話だったんですね(/ _ ; )

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ちょっと話は逸れますが、この話の主人公でもある坂本晢夢君の家族が運営している動物園が千葉県市原市にある”市原ぞうの国”だったりして、滅茶苦茶近くにありすぎてかなり驚きました(・□・;)

□頼りになりすぎるベテランドライバー”ノイさん”!

訓練所では何をするのか?
とその前にちょっとある人をご紹介!

今回私たちが受けるタイ象保護センターでの象使い訓練は、1日で1人4,000B(約12,000円)かかりますが、これって実はラオスのルアンパバーンでの訓練に比べると非常に高額です。ラオスのルアンパバーンだと1人5,000円くらい。

想定よりもめっちゃ高いけどそこまでして受けたいのか? 
2人だと24,000円。。。しかも送迎は別にかかるから実際はもっとかかる。
この金額に対する葛藤はかなりありました。。。

さっきの旅行会社に送迎の費用を聞くと、タイ象保護センターまで電車は走ってないから車1台チャーターで3,600B(約10,800円)がかかるとのこと、、、た、高い、、、これは1度気持ちを整理するために宿に戻らねば。

訓練費用はもう下がらないから仕方がない。
であれば送迎費用を下げるしかない。

そうだ!車なんて豪華な乗り物じゃなくてもいいから、トゥクトゥクならもっと安く行けるんじゃないか?そんな事を思いついたのですが、チェンマイからタイ象保護センターがあるランパーンまでは車でさえ1.5〜2時間はかかる。トゥクトゥクならもっとかかるのは必至。
しかも朝9時に保護センター集合なので、出発はかなりの早朝になってしまう(^_^;)

こんな早朝&長時間運転してくれるドライバーは果たしているのか?

さっそく宿のスタッフに相談してみることに。
アチコチ電話かけてくれました。

すると、何と快諾してくれるドライバーがいらっしゃった。
しかも値段は1,200Bと車の三分の一!安い!

その方がこちら。

テンガロンハットがよく似合う!トゥクトゥクドライバーのノイさん
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ドライバー歴50年以上、年齢75歳。

え?75歳!!???(・□・;)

全然見えない!めっちゃエネルギッシュ!
めちゃくちゃベテランのおっちゃんです。いやおじいちゃんです!

かくして私たちはこのノイさんと一緒に片道2時間以上かけて保護センターへと向かうことになりました。

□象使いの訓練所に来た!一体何を習うのか?

まだ陽も昇りきっていない朝6時、私たちはノイさんと一緒に宿を出発しました。タイ象保護センターまではトゥクトゥクで2時間以上かかります。

いきなりですが気がついたことがあります。

早朝のトゥクトゥクめちゃくちゃさみーーーーー!
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風がダイレクトに当たってくるもんだから本気で凍えるかと思いました。まさかダウンジャケットを着てくるわけにもいかないし(^_^;)

陽が昇ってきた時はどれだけ嬉しかったか!

途中で金色に輝くでっかい仏像が見えてきたり
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お寺とかによくあるアレが無数にあったりしました。
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タイ保護センターまでの道のりはきちんと舗装されている道路がほどんどだったので揺れとかはあまりない、、、はずなのですがトゥクトゥクの構造上クッションが薄いからか

ケツがいてーー( ;´Д`)

そして、ずっと気になっていたのですがノイさん、、、その白いタンクみたいな所からずっと水漏れてますけど大丈夫なんですよね?
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もはや周りには車やバスばかりで、トゥクトゥクなどまったく走っていません。きっと誰もトゥクトゥクでここまで来ようと思わないだろうな。。。

そんなこんなんでハラハラドキドキケツイタサムサムもありながらも、何とかタイ保護センターが見えてきました。

所要時間は約2時間

きっと人生でこんなにトゥクトゥクに長時間乗ることなんてもうないでしょう。
ありがとうノイさん!!

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タイ保護センターの中はこんな感じです。
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ここからは象使いになるまでの流れをご紹介します!

①着替え
今回色々とアテンドしてくれる教官のナットさん!もちろん彼も象使い!
なんと3年間日本の静岡で働いていた経験があるので日本語ペラペラ。なんて頼もしい!
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今更ですがナットさんの様な象使いは”マホート”と呼ばれています。まず初めはこのマホートの服に着替えます!
荷物は鍵付きのロッカーに預けることができ、カメラはナットさんが預かってくれ、適所で写真を撮ってくれます。私たちはスマホも財布もロッカーに預けていました。

これがマホートの服装です。
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②座学
次が座学です。ここでは象の生態や習性などを教わります。アジア象とアフリカ象の違い、象の体調や機嫌の確認方法なども教われるので、とってもためになります。
ちなみに私たちの他にドイツ人の夫婦も今回一緒に参加しているので会話はほとんど英語です(^_^;) 

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③儀式
座学の後は、象への敬意や今回の訓練が無事にいくようにと儀式に参加します。神様はもちろんあの”ガネーシャ様”です!
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④象に慣れる
ここからいよいよ実際に象との触れ合いです。自分のパートナーとなる象は座学の時にクジで決めます。

私のパートナー象はSee Dor Satit 37歳で一番デカイ。
妻さんのパートナー象はPang Sa La Winで57歳。特技水かけw
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まずはナットさんが手本を見せてくれます。

象を寝転がせたり
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膝を曲げさせて階段を作って、上に乗ったりします。
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象に放つワードはこのコマンドカードを使用します。
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例えば

前に進め!→バーイ
止まれ!→ハウ
前屈みになれ!→タックローン
よくやったぞ!→ディマーク

みたいな感じです。

さっそく私たちもトライです!

ノーンローン(横になれ!)させてから上にまたがって
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ルーク(起き上がれ!)で立たせます。
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って起き上がる時マジで怖い!
乗られてる象もびっくりのこの表情。。。
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象の頭。。。これってなんか金◯みたいじゃないですかね?
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妻さんはキャーキャー言ってた割にすぐに象と仲良くなっていました。

頭の先っちょにのってーーー
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シューっと滑るやつ。リアル象の滑り台!鼻じゃないんだw
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象に物を拾ってもらうなんて芸当もできるようになってました。
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こんな感じでパートーナー象とのコミュニケーションをとって、象のコントロールの仕方を学びます。

⑤食事タイム(象の)
次は象のお食事タイムです。象に乗ったままコントロールして、庭の外まで行きます。
草食系の代表格でもある象たちは、その食事の量が半端じゃありません!

いたる所の草をムシャムシャムシャ!
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器用に鼻で草を巻きちぎり口に運びます。
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ここで気を利かせてくれたナットさんが私たち二人を集めてくれ、見事ツーショットを
収めることができました(^O^)/
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⑥象の病院見学
草原地帯から移動した所で象とはしばしのお別れ。次に向かったのは世界で唯一ここにだけある象の病院へ。ここでは森の奥で怪我をしてしまった象の手当や体調を崩してしまった象の治療を行ったりしています。
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⑦食事タイム(人間の)&休憩タイム
この後はいよいよ私たち人間の食事タイムです。病院から園内バスで移動します。
ご飯は普通に美味しい!タイ料理ということですがまったく辛くはありません。
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休憩タイム。お土産屋ではマホートの象徴でもある杖が売っていました!
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先の尖ったこのフックでコツコツってしたりして象に指示を出したりします。
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⑧象のショータイム(人間の)
一般の観光客に混じって一緒に象のショーを見学します。
さっきまで乗ってたパートナー象はいったいどこだ?
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今更ですが象って頭いいですよね!
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こんな絵が描けちゃいます!聞いてみたところ、コントロールするのはもちろん象使いの人ですが、筆を持った鼻を自由に止めたり動かしたりするのに相当な訓練が必要なようです。
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餌やりにも参加できます。バナナやサトウキビ、かぼちゃ、トウモロコシです。
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早くバナナくれ〜!
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⑨象の糞の加工所見学
ここでは象の糞も有効活用しています。

糞を乾燥させたり、砕いたり、洗ったりして
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こんな感じの良質な繊維が取れます。
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それを専用の器具でバシャバシャすると
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紙の元ができます!日本の和紙の作り方と似てますね。
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それを乾燥させて剥がすと見事な”紙”ができるんです!
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⑩象の水浴び
太陽も頂点を過ぎてきた頃、いよいよ象の水浴び体験です。
あの巨体らしく豪快に水浴びをします!

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ダイナミックに水浴びする象の動画はこちらから!(ポロリはありません)

私たちも象に乗って一緒に水浴びです!
この時服がビショビショになるのでカメラなどはナットさんに預けましょう!
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そしてこのまま象に乗って初めの庭まで戻るのですが、私たちは帰り道ヤバいやつに遭遇するのでした。
森の奥から歩いてくるそいつは、、、、

で、でけーーーーー!!!!!!
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マ、マンモスやーーーーーー!!!!
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めちゃくちゃ立派な牙を持つマンモス、改め象にビビってたら
なんと。。。。

コミカルにポージングしてくれましたwかわいーやつめ(^O^)
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11.卒業証書授与&象とのお別れ
いよいよパートナー象とのお別れの時が来ました。たった半日程度だけでしたが、きっとそこには絆があったはずです。そう信じたい!

教官のナットさんから卒業証明書を受け取り、みんなで記念撮影!
この卒業証明書はもちろん象の糞から作られた紙で出来ています!
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離れ離れになってしまう象たちにも最後の言葉をかけてやります。コップンクラップ!
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お世話になった教官のナットさん、そして一緒に象使いになったドイツ人の夫妻とも最後に記念撮影です。
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チェンマイでの象使いの資格取得への道。正直往復4時間のトゥクトゥク移動が結構辛かったですが、これも今となってはいい思い出です。ドライバーのノイさんはもっと辛かったはず、、、本当にありがとうございました。

チェンマイに来る時はコムローイ祭りだけじゃなくて、こんな”象の国タイ”ならではの体験をしてみるのも面白いです♪( ´θ`)ノ

あーこの資格、どっかの 企業で活かせないかなー、、、

 

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ちょっと大げさなタイトルですが
いつかは世界一周に行ってみたいと思っている人がいたら、悩んでないで何でも相談してください!

不安なことやわからないことは山ほどあると思います。
大抵はネットで調べれば答えは出てきます。

でもそれを1つ1つ調べていたら時間がいくらあっても足りません。
それに、ネットばかり見ていると見たくもない余計な不安事も引っ張ってきてしまったりして
ネガティブな気分になることもあると思います。

ネットの中の情報は時に真実で、時に過剰です。

せっかくのその”行きたい”という気分を大切にしてください!

また、世界一周だけに限らずこんなことで悩んでいる人、こんな事を目指している人の
相談にものれます!

●夫婦で旅をしたいと思っている人
●世界一周とまでは言わないけどアジア周遊とかしてみたいと思っている人
●1人旅にチャレンジしたいと思っている人
●いい加減、旅行会社のツアーに頼らない旅行をしたいと思っている人

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連絡方法:このブログやFacebookにコメントやメッセージをください。
訪問場所:東京都内(カフェでも公園でも!)
相談人数:1名でも2名でも複数でも大丈夫です
相談形式:質問者の相談にのります
相談時間:1時間くらい
相談費用:無料ですがカフェであればカフェ代をご馳走ください。

相談のご連絡お待ちしてます\(^o^)/


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