こんにちは@こんぶろぐです!
先日は妻さんのデング熱騒ぎで多くの方々から労いのコメントをいただきました!
本当にありがとうございました!
妻さんの悶え苦しむ姿はこちらから↓
インドネシア(ジャワ島)編8 妻の天国と地獄(前編) 〜絶品スープとデング熱〜
インドネシア(ジャワ島)編9 妻の天国と地獄(後編) 〜デング熱闘病記と看病方法〜
今は妻さんも体調万全で元気に旅を続けていますので
またちょくちょくブログにも登場してくると思います!
今回はそんな病み上がりな私たちと日本国大使館&日本国総領事館との戦いの話です。
TODAY’Sこんぶ出汁
●え?大使館ってこんな対応しかしてくれないの?
●私たちを助けてくれた日本国総領事館様。
※TODAY’Sこんぶ出汁(ダシ)とは昆布出汁が料理の味に深みを与えておいしくしてくれる様に、みなさんの海外旅行に深みを与えて、少しでも”おいしくなる情報”を今後も少しづつ記事内に混ぜ込んでいきたいと思っています。
□滞在可能期限が切れそう、、、
「デング熱は治ったから明日から病院に来なくても大丈夫よ!」
「しばらくはホテルで安静にね!」
その言葉にいちまつの不安を残しながらも先生からの言葉を信じるしかない私たち。
デング熱は治療が終わってからも血小板の数や体調が回復するまで2週間程度かかると言われています。実際に妻さんはまだ関節が痛く、カラダのかゆみや湿疹も治っていません。
これからホテルでしっかり療養を!
と思っていた矢先、私たちには新たな困難が待ち受けていました。
それは”滞在可能期限が切れそう!”問題です。
そうです私たちは観光目的で来ているので”ビザ免除”でインドネシアに入国しています。ビザ免除で入国した場合の滞在可能期間は最大30日間です。
ですが私たちはこの時点でもう26日間滞在してしまっていて、後4日しか滞在することができないという状況でした。。。
あー、、、一難去ってまた一難かぁ
滞在期間はあと4日しかない、
でも妻さんはまだまだ体調が悪くて出国できる状態ではない。
どうしよう、、、
悩んだ挙句に私は”滞在期間を延長すること”ができないかを聞いてみることにしました。
聞き先はもちろん、海外で困ったときの強い味方”日本国大使館”です。
□日本国大使館に電話してみた。
例えば海外でパスポートを紛失したり何か困ったことがあった場合、私たち旅行者のかけこみ寺的な存在
なのが”日本国大使館”です。
当然インドネシアにも首都ジャカルタに在インドネシア日本国大使館があります。ジャカルタまで行っている時間がないのでまずは電話をしてみることにしました。
ちなみにですが、この時私は妻さんの体調のタイミングをみてホテル周辺のSIMカードショップにてインドネシアのSIMカードを購入し、手持ちのスマホから電話がかけられる様になっていました。
さすがに毎回毎回ホテルの電話を借りるのは申し訳なかったので。
大使館へ電話1回目
まず電話に出てくれたのは総合受付っぽい人です。
対応が英語のみだったので日本人に代わって欲しいことを伝えました。
待つこと1分。
最初に対応してくれたのはAさんという女性の方です。
Aさんは30代後半くらいで仕事ができそうな感じの声。
ですがなんかちょっと「面倒くさいから早く電話きりてーな」的なトーンでの対応です(TдT)
Aさん
「どうしましたか?」
私は事情を説明しました。
●いまジョグジャカルタにいること。
●妻がデング熱にかかってしまったこと。
●ビザ免除で入国していて滞在可能期間があと4日しかないこと。
●滞在期間を延長することができるかどうかを知りたいこと。
するとAさんは言いました。
「大使館ではわからないので、入出国管理局で聞いてもらえますか?」
え?大使館なのにわからないの?
しかも入出国管理局ってなんやねん?
「じゃあ番号を言いますね。□□□△△△〜」
なんかとても面倒くさそうに対応されましたが(きっと忙しいんだろうな)
とりあえず入出国管理局の番号が聞けたので、Aさんとの電話はここで終わりました。
それにしても、こんな良くありそうな質問の答えが「わからないからアッチに電話して」だなんて、、、
ここから怒涛の面倒くさい展開がはじまります。。。
入出国管理局へ電話1回目
トゥルルルル、 トゥルルルル
トゥルルルル、 トゥルルルル
・・・
あれ?でない?
もう一回かけてみるか。
トゥルルルル、 トゥルルルル
トゥルルルル、 トゥルルルル
・・・
んーやっぱりでない。休みなのかな?でもAさんはそんなこと言ってなかったしなぁ。
まだ時間もそんなに遅くないんだけどなぁ。
トゥルルルル、 トゥルルルル
トゥルルルル、 トゥルルルル
・・・
何度電話かけても出ません。
日本でもこういう役所関係は忙しいと電話にでない(でれない)ことがあるので、翌日もう一度かけてみることにしてこの日は終わりました。
そして翌日
入出国管理局へ電話2回目
滞在可能期間残り3日。
今日こそはと思って午前中の早い時間から電話をかけまくります。
トゥルルルル、 トゥルルルル
トゥルルルル、 トゥルルルル
・・・
トゥルルルル、 トゥルルルル
トゥルルルル、 トゥルルルル
・・・
トゥルルルル、 トゥルルルル
トゥルルルル、 トゥルルルル
・・・
やはりでない。
もはやこの番号があっているのかすら怪しく思えてきてしまいます。
さすがにこれ以上は時間的にもヤバイのでもう一度大使館に電話をしてみることにしました。
大使館へ電話2回目
前回対応してもらった女性Aさんじゃない人に対応してもらいたかったのでの名前を伺っていなかったので、とりあえず日本人につないで欲しいことを伝えました。
今日対応してくれたのはBさんという男性です。
Bさんはおそらく30代。とても親身に対応をしてくれました。
例のごとくBさんにも状況を説明。
合わせてAさんに教えてもらった入出国管理局の番号に何回かけても出ないことも伝えました。
するとBさん
「んー何でですかね?では他の番号もあるのでお伝えしますね。」
と言い、色々と資料を引っ張りだしてくれて3つくらいの番号を教えてもらいました。
合計4つの番号をたずさえて再び入出国管理局にリベンジです!
1つ目
トゥルルルル、 トゥルルルル
トゥルルルル、 トゥルルルル
・・・
2つ目
トゥルルルル、 トゥルルルル
トゥルルルル、 トゥルルルル
・・・
3つ目
ツーツーツー ガチャッ
4つ目
トゥルルルル、 トゥルルルル
トゥルルルル、 トゥルルルル
・・・
全滅です。どれも繋がらないし1つはコール音すらなりません。
いったいどうすればいいんだ、、、?
困った私はとりあえずBさんに相談すべく、再度大使館に電話します。
大使館へ電話3回目
「Bさん!教えていただいた番号がどれも繋がりません!どうすればいいのでしょうか?」
むしろこの時の私はもう時間が無いことに対してかなり焦っていました。
隣でニラミを聞かせくる妻さんの視線もイタイです、、、
なので本音を言ってしまえば私が大使館に求めていることは、何かこう裏技みたいなことはないのか?ということでした。
あるでしょホラ!裏ルートの番号とか!
もしくはもうBさんが管理局に確認して欲しい!
そんなゲスいことを考えていました。
しかしながらそんな都合の良いことは起こりません。
Bさんは言います。
「そうですか。。。大使館に登録されている番号はこれで全部なので、もうあとは直接管理局に行くしかありませんね。」
なにー!?
入出国管理局はジョグジャカルタ空港の近くにあります。ホテルからタクシーで行くと40分くらいかかります。今日の時点で残りはあと3日、つまりもう無駄な行動をしている時間はありません。だからこそ事前に電話で確認したかったのに、、、
まさかの「直接行ってみるしかない!」との答えだとは、、、
私はBさんに聞きました。おそるおそる。
「ちなみにですが、入出国管理局って日本語話せる人はいるのでしょうか?」
Bさん
「いないと思います。向こうは英語かインドネシア語のみになりますね。」
OH〜MY GOD(ー_ー)!!
もう絶対に無理です。
私たちはすでに病院で身にしみて学んでいます。
こういう専門的な知識が必要な英語の会話は、今の私たちのレベルでは確実に聞き取れません。
レストランでトイレの場所を聞くのとは違うんです(泣)
Wi-Fiパスワードを聞くのとは違うんです(泣)
なので私はBさんに聞きました。
「もし管理局に行って聞き取れなかった場合、Bさんに電話してもいいですか?通訳していただけませんでしょうか?」
Bさん
「あーそれは出来ませんね。そうですねぇ、では大使館に登録されている通訳者をご紹介しますよ。このCさんという方は個人でやっているので相談にのってくれると思いますよ。」
私
「ありがとうございます!さっそくこの後かけてみます。」
そういって取りあえずBさんとの電話が終了しました。
通訳者Cさんへ電話
トゥルルルル、 トゥルルルル
トゥルルルル、 トゥルルルル
・・・
出ない。またか、、、。
でもコール音は鳴っているな。個人でやられていると言っていたので仕事中かもしれないし、もう少ししたらまたかけてみよう。この時点でもう昼過ぎなので、今日入国管理局に行くのは無理だろうなと諦めていました。
しばらくするとスマホに知らない番号から着信がありました。
そうですCさんが折り返しをくれたのです。
Cさん
「もしもし、先程は電話に出られず申し訳ございません。」
私
「いえとんでもありません、わざわざ折り返しいただきありがとうございます。」
こんな感じで一通りの挨拶とこれまでの状況を説明し、いよいよ本題を切り出しました。
ちなみにCさんは私が想像していた人とは違いました。
私はBさんからCさんのことを紹介された時、勝手に男だと思ってしまっていましたが、Cさんは女性でした。それもなかなかご年配の方です。
いよいよ本題です。
私
「〜なので、その場合(明日)Cさんに通訳をお願いすることはできますでしょうか?」
するとCさんから驚くべき言葉が発せられました。
Cさん
「それは大変でしたね。私もお手伝いしたい気持ちはありますが、私、通訳者じゃなくて翻訳家なのよねぇ」
翻訳家なのよねぇ〜〜〜
翻訳家なのよねぇ〜〜
なのよねぇ〜〜
よねぇ〜〜
ねぇ〜〜
〜〜〜…………
((●´ϖ`●))
なになになになになになにィィィィ?
どういうことォォォォォ
━━━━(゚∀゚)━━━━?
Bさんはこれまでの色々な状況を知っていて、通訳者としてCさんを紹介してもらったはずなのに……何で翻訳家なの?なんで?なんで?なんで?
私
「ええええええええええぇ、えと、えーと、ししししCさんは翻訳家ということは、つつつつつ通訳はされていないのでしょうかぁぁぁ?」
恐らくこのくらいは軽く動揺していたと思います。
Cさんの返答はもちろんNO。
完全に道がなくなってしまった私は正直な気持ちでCさんに尋ねました。
私
「大使館がつかえないんですが、どうしたらいいのでしょうか?」
Cさん
「笑、、、そしたら一度”領事館”に電話してみたらどうかしら?」
領事館とは?
「大使館」は、通常その国の首都に置かれ、外交を含めた公務を執行する拠点となります。
一方、「領事館」は、首都以外の主要都市に置かれ、ビザ発給などの文書許認可等が主な役割になります。
会社に例えると、ちょうど本社と支社のような関係をイメージすると分かりやすいかもしれません。
ここにきてまた新しい場所が出てきました。。。
ここで恒例の質問です。
「領事館には日本語を話せる人はいるのでしょうか?」
するとCさん
「大丈夫よ。領事館には日本語を話せる人がいるから。」
ヤッター\(^o^)/
「もし通じなからったら”サヤ・オラン・ジャパン”と言いなさい。意味はインドネシア語で”私は日本人です”よ。」
・・・・・・
インドネシアには領事館が4つあります。スラバヤ、マカッサル、デンパサール、メダンの4つです。
時間が無い私はこの4つに片っ端から電話しました。
電話番号はなんと大使館のHPに載っていました。
(Bさん、はじめから領事館のことを教えてくれてもよかったのに、、、)
□ありがとう領事館様!
これまでと同様になかなか電話がつながりませんが、メダンとスラバヤの領事館がつながってくれました。
領事館へ電話(メダン)
まず初めに繋がったのはメダンの領事館でした。
まず恒例の受付の人との会話です。
これまでも初めの受付は英語だったので今度もなんちゃって英語で「日本人をお願いします」と伝えます。
が、しかし、、、この時は何かいつもと様子が違いました。
私
「アイム ジャパニーズ。ジャパニーズ スピーカー プリーズ?」
受付
「ニアhfプアpんジュポあら@う。」
私
「え?」
今まではこれで通じたのですが、、、もう一度チャレンジです。
「アイム ジャパニーズ。ジャパニーズ スピーカー プリーズ?」
受付
「ぞいhファおいyrファオフォイヒャファおい。」
直感でわかりました。これはヤバイなと。
英語が伝わらないパターンだなと。。。
焦った私はとっさにあの言葉を唱えます。Cさんから教わったあの言葉を。
「サヤ・オラン・ジャパン!」
もう私がすがる言葉はこれしかありません。
「サヤ・オラン・ジャパン!」
「サヤ・オラン・ジャパン!」
「サヤ・オラン・ジャパン!」
「ジャパニーズスピーカープリーズ!」
受付
「いいうyfはおいはphpふぁ@。」
あれ?教えてもらったインドネシア語を話しているつもりなのですが伝わっていない様子です。
再度繰り返します。
「サヤ・オラン・ジャパン!」
「サヤ・オラン・ジャパン!」
受付
「ひhちぷfぱrjfのいあ@。」
クスクスクス!
あれ?いま何か笑われなかったか?
絶対この人笑ってたぞいま?
私はここで1つの仮説を立ててみました。
恐らく私の言葉が伝わっていないのではなく、
「日本人はここには(今日は?)いませんよ!」を現地語で言っているのかもしれません。
なるほど!きっとそうに違いない。
ならば早々にお礼を言って次にかけてみるしかありません。
英語でこう伝えたい
「わかりました。じゃあもう大丈夫です。ありがとう。」と。
しかしこの時の私はかなりテンパっていました。
テンパリまくってしまって結局でてきた言葉は、、、
「Ah〜Sorry〜」
「Ahaan〜Sorry〜」
もちろん私も気づいていましたよ。何か違うなって。
隣で妻さんも「何をそんなにあやまってんの?」と言ってきます。
ですが、もうコレしか出てこないのです。テンパりすぎてて。
「Ah〜Sorry〜」
「Ahaan〜Sorry〜」
すると受付の人はそんな私をみかねてか
受付
「ガチャッ!」
電話を切りやがったッ!!
この時は切られたことに対して少し怒りを感じていましたが、あとで冷静になって考えてみると、いきなり知らない外国人から電話がかかってきて、言葉も通じず、ずっと「あーごめんなさい」「あーんごめんなさい」と言われ続けたらそりゃ不気味で切りますよね。
切られて正解ですね。
領事館へ電話(スラバヤ)
次につながってくれたのがスラバヤの領事館でした。
ここの総合受付の人は英語が通じそうでした。
しかし私はさっきのメダン領事館のこともあったので、はじめからCさんに伝授してもらった魔法の言葉を唱えました。
”サヤ・オラン・ジャパーン”
すると、状況を察してくれたのか受付の人が奥で誰かと話しています。
領事館で対応してもらったのは日本人のDさんという方でした。
Dさんは30〜40代くらいの女性でした。(おそらくw)
とてもハキハキとしゃべる方でいかにも仕事ができそうな感じです。
私はこれまでの状況を説明しました。
もう何度も説明しているので慣れたものです!
するとDさんは言いました。
「入出国管理局に電話なんかしてもでないですよ。こっちの人たちは基本電話に出ないですから!」
なんと?そうだったのか?
(Bさん、、、そういう情報を教えてください。)
”国民性の違い”というのを実感した瞬間です。
Dさんと話していると感じてきます。
会話の流れ、話し方、テンポや内容などから
この人は信用しても大丈夫そうだ!と。
そしてやはり滞在期間を延長できるかどうかの確認は入出国管理局に行かないとダメということでした。
そして再びあの質問をしてみます。
私
「明日入出国管理局に行こうと思うのですが、上手く言葉が通じなかった場合Dさんに電話して通訳していただくことはできませんでしょうか?」と
するとDさんは
「はい、もちろん大丈夫ですよ。」
な、なんと、、、、あれだけ上手くいかなかったことがこんなにもスムーズに進むなんて。
この時の私はまさにDさんが救世主の様にみえてことは言うまでもありません!!!
Dさん本当にありがとうございます!
さて、これでもう迷いはなくなりました。
明日入出国管理局に行って戦ってくるだけです!
まってろよー管理局!!
それにしても、滞在期間の延長が出来るのかどうか確認したいだけなのにどれだけ体力と時間を消耗したことでしょうか。
あっちに回され、こっちに回され、あっちの電話はつながらず、こっちの電話もつながらず。
今日はもうヘトヘトです。
ですが、明日の決戦に向けて諸々言いたいことを整理しなければなりません。しかも英語で(゚A゚;)
もうひと頑張り、、、やらねば。
□最後に、大使館に一言物申したい!
大使館には色々と言ってやりたいことがありますが、お互いのコミュニケーションが上手くいかなかったということにしておきます。
ですが最後にこれだけは言わせてください。
Bさん、あなたに紹介いただいたCさんは通訳者ではなく翻訳家でしたよ!と。
あー思い出すと腹が立ってきますね!
次回は【怒り!後編】出入国管理局との戦い編です。
インドネシア(ジャワ島)編11 【怒り!後編】出入国管理局との戦い。そして私たちは砕け散った、、、
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