男はなぜ長距離移動に憧れるのでしょうか?
LCCで行けば明らかに早いのに!
費用もそんなに変わらないし!
それに付き合わされている妻さんを見ていると不憫でしかたなくなります。
ってお前が言うんかいっ!!
こんにちは@こんぶろぐです。
私たちの旅の主導権は完全に妻さんにあります。
私の意見は基本的には妻さんの許可がおりないと実現されないのですが
そんな私にも譲れないことがあります。
それが
「ジョグジャカルタからジャカルタに行くなら鉄道がいいっ!」
という何とも非効率的な望みでした。
だって、せっかくバックパッカーしてるなら陸路で移動できるところは
なるべく陸路で移動してみたいじゃないか!というのが男心というもの。
今回は”ジョグジャカルタからジャカルタまでの鉄道チケットを買うまで”のお話です。
TODAY’Sこんぶ出汁
●ずっと乗りたかったベチャに乗ってみた!その乗り心地は?
●駅でのチケットの買い方。(失敗談付き)
※TODAY’Sこんぶ出汁(ダシ)とは昆布出汁が料理の味に深みを与えておいしくしてくれる様に、みなさんの海外旅行に深みを与えて、少しでも”おいしくなる情報”を今後も少しづつ記事内に混ぜ込んでいきたいと思っています。
男の憧れ陸路移動。
バックパッカーと言えば鉄道移動。
効率よりも非効率を好み
キレイよりも汚いを好むバックパッカーって一体何なんですかね?
ちなみにジョグジャカルタからジャカルタまでは鉄道なら約8時間、LCCなら1時間です。
日本にいるときは別に鉄道なんてどうにも思っていなかった私ですが、この時ばかりはなぜか無性に鉄道に乗りたい欲求にかられていました。
ちなみに妻さんは”まったく乗りたくない派”です。
決定権を握っている妻さんに、この”男の儚い願い”をダイレクトにお願いしてしまうとバサッと切られて終わってしまうので、タイミングが大事です。部下が上司に有給を申請する時の様に、慎重に、慎重に機を待ちます。
タイミングは昼飯を食べている時が絶好です。
さりげなく、さりげなく。妻さんが笑っている時を見計らって、、、
今だっ!!
「・・・うーん、ちょっと考えてみるよ。」
ん?今の間はなんだ?
とにかくまずは第1段階クリアです。
その後、幾度かのネゴシエーションをかさね、なんとか無事に”鉄道移動”の申請が受理されました!
ありがとう妻さん!
□なぜだかネットで予約ができない、、、
そうと決まれば善は急げです!妻さんの機嫌がかわらぬうちに。
まずはチケットをどこでどう取るのか?
前からネットでパチパチと収集した情報によると
「ジャカルタからジョグジャカルタへの行き方」はちょくちょく良記事(情報ブログ)を見つけられたのですが、今回私たちが知りたいのは「ジョグジャカルタからジャカルタ」までの行き方です。
あんまり詳しく載ってる記事がないなーと思っていると
どうやらチケットはネット予約ができるとの情報をゲットできました。
宿も飛行機もそうですが、今は何でもネットで予約ができるのは
旅行者にとっては非常に便利です。
いちいち宿や駅まで行かなくていいし、猛烈な行列や観光客へのボッタクリにも合わなくてすみますからね!
サイトはこちらTiket.comです。
英語とインドネシアのみですが下の参考記事を読みながらやれば簡単に進められます。
詳しい使い方はこの方の記事を参考にさせていただきました。
インドネシアの長距離鉄道 人と会わずに切符を買う方法
ちなみに私たちが滞在していた7月前半は、ラマダン明けでインドネシア全体が日本でいうところのお正月みたいな状態になっていて、全ての席が満席でした、、、。
チラホラ予約がとれはじめるのが7月中旬(11日)くらいから。
買うのはジョグジャカルタのトゥグ駅(Tugu Yogyakarta〈YK〉)からジャカルタのガンビル駅(Gambir〈GMR〉)までのチケットです。
しかたないので中旬で空席を探し、クレジットカード情報も入力。
あとはこの支払ボタンをクリックすれば完了!
ポチッとな!
クルクルクルクル・・・
クルクルクルクル・・・
パッ!
ん?あれ?
完了したのかな?
なんかエラー出てないかこれ?
なんだ?なんなんだこれ?
この後、何度も何度もやり直し、クレジットカード会社の都合かと思い、私と妻さんそれぞれのカードも全て試し、いやいやきっと今日はシステムメンテナンスの日なんだよ!と都合よく解釈して日にちを変えてみたり、色々と試してみましたがやっぱりダメでした。
なぜだかわかりませんが予約が完了しません。
結局、ネット予約は断念して直接駅で購入することになってしまいました。
□ベチャの乗り方と乗り心地。
駅でチケットを買うためには当然駅まで行かなければいけません。
私たちはこの時プロウィロタマン通りのホテルに宿泊していました。
チケットが買えるのはこの赤丸の駅”Stasiun Yogyakarta(通称Tugu駅)”です。
さすがに距離があるのでここはベチャの出番です。
ジョグジャカルタに到着してからずっと気になっていたベチャに
ついに乗るときがきました。
きっと神様が「よくネゴシエーション頑張ったのぉ。ごほうびじゃ。」と
これに乗らせてくれるためにネット購入NGの審判をくだしたのでしょう。
きっと、、、きっとそうであるに違いないいいいい。
プロウィロタマン通りには多くのベチャのオヤジ達がいます。
ベチャの料金は交渉性です。
なので私たちは”できるだけ気が弱そうでボッタクリしてきても最悪二人で囲めば何とかなりそうな人”を
探すことにしました。
名前はジョン
年齢55歳
ベチャ歴40年
子供たぶんいない。
向こうのピースは手の甲を見せる、別名”加藤鷹ポーズ”ですることが
わかりました。ジョンはテクニシャンかもしれません。
是非プロウィロタマン通りに行く機会があればジョンを探してあげてください。
とても親しみやすい方でした。ただ、お釣りが無いといって大きいお金をそのままもっていかれますがw
ベチャの乗り方
①気の弱そうな優しそうなオヤジを見つける。
②場所を伝えて金額を聞く。(この時、地図を見せると良いです。)
③値切る。だいたいはじめはボッタクるというよりも観光客価格を言ってくるので悩んでるフリをして値段交渉をしましょう。もちろんお金を払うのは目的地についてからです。
ベチャの乗り心地
動画を撮ってみました。仮想ベチャ体験どうぞ!
バイクほど早くなく、まるで自転車で2人乗りしてるような感覚です。
交通量の多い交差点では大量のバイクに囲まれるので
まるで暴走族にでもなった様な感覚を味わうことができます。暴走族の経験はありませんがきっとこんな感じのはずです。
周りを車がビュンビュン走りますが、これでよく事故らないなと不思議に思います。
ちなみに3輪自転車タクシーの”ベチャ”とよく似た乗り物でバイクタイプの”オジェッ”があります。
ジョンは自転車タイプです。
この後バイクタイプの”オジェ”にも乗りましたが、バイクタイプの方が安定していて早いです。
その分値段がちょっと高いです。
個人的には自転車タイプの方が街をゆーっくりとみることができるのでオススメです。
ただし自転車タイプだとこぐ人の脚力が重要になってきます。
ジョンは見た目も線が細いし年齢もそれなりなので、途中の坂道で「ちょっといっかい降りてくれ」と言われました。そりゃ人を2人も乗せてたら重いですよねw
そして再びベチャに乗ること10分ほど。
ようやく目的地の”Stasiun Yogyakarta(Tugu駅)”に到着です。
一回坂道で降ろしたのにしっかりとお金はもらっていくんだねジョン。
大丈夫、生活のためだもんね!ありがとうジョン!
ちなみに次の日、マリオボロ通りに行こうとホテルを出たら、ちょうどホテルの前にいたジョンと目があい、再度ジョンのベチャに乗ることになりましたw
意外と商売上手ですジョン。
□チケットの買い方。
Stasiun Yogyakarta(Tugu駅)は正面の改札棟と右側にあるチケット購入棟があります。
今回いくのはこっちのチケット購入棟です。
現地では、いくらネットでもチケットが買えるようになったいってもやはりまだまだ主流はアナログ購入のようで、中は人で大混雑です。。。
当然日本語などは皆無なので、英語とインドネシア語の案内表示をみて
自分たちの行動を知るしかありませんでした。
チケットの購入方法
①インフォメーションにいく(入り口はいって右手側)
インフォメーション部屋の前に番号札発券マシンがあるのでそれを受け取って順番を待ちます。
ここでは、スタッフと一緒に日時と空席、席の等級を決めます。
スタッフに希望日と目的地を伝えれば、その日の空席等を確認してくれます。
青い専用の紙に色々と書いてくれます。めっちゃ丸字w
②会計で支払いをする(入り口はいって左手奥)
長い行列に並んで支払いをします。カウンターは3つありますが
私たちの様な外人はLOKET3に並びます。
列ぐちゃぐちゃだけど大丈夫なのか?
日本人などまったくいなくて、周りの人たちの視線がなんか怖い、、、
③チケットをゲットする。
支払いを済ませればチケットを無事にゲットできます。
カード払いもできます。1人Rp.350,000(3,500円)でした。
□チケット購入時の失敗談。
先程、チケット購入の流れを3ステップで書きましたが、実際はこんなにスムーズにはいきませんでした。このチケット購入棟に入ってからは右も左もわからなくて、どこで買えばいいのかまったくわかりませんでした。
なのでまずは適当に空いているスタッフに声かけてチケットを購入したい旨を伝えました。
すると「Loket3カウンターに行ってください」 と案内されました。あとは「自動チケット発券機もあっちにあるのでそこでもできます」とも言われました。
カウンターの列を見るとすごい行列だったので初めは自動チケット発券機に向かうことにしました。
なぜだかこちらはほとんど並んでいませんでした。
が、発券機を色々操作していくとイマイチ勝手がわからなくて、モタモタしていると途中で後ろに数人並び始めてしまい、そのプレッシャーに負けて途中で切り上げてしまいました。
なんてプレッシャーに弱いのでしょう、、、
気を取り直してLoket3の列に並び直しました。30分くらい並ぶといよいよ私たちの番です。
ジャカルタ行きのチケットが欲しいのと希望の日付を伝えたところ、なんとその日はすでに満席と言われてしまいました、、、。ガーン
困惑した私たちは
その翌日は?→満席です。
ではその翌日は?→満席です。
で、、ではその翌日は?→満席です。
すると係の人は言葉も通じない奴がめんどくさくなったのか「あっち(ステップ①のインフォメーション)に行ってまずは空席情報を確かめてから再度きてください」と言われてしまいました。
そういうシステムだったのかーーーーい!!
泣く泣く列を離れて向かうのはインフォメーションです。
ここで無事に空席情報を得て、青い紙に色々書いてもらいました。
さぁこれで大丈夫なハズだ!と意気込んで再度Loket3の列に並びました。
再度並ぶこと20分くらい、、、
「さぁ言われたとおりに空席を確認してきましたよ!」(ドヤッ!)
「はい、これなら大丈夫ですね。お支払は現金ですかカードにしますか?」
「(現金はそんなに持っていないので)カードでお願いします!」(キリッ!)
「わかりました。」
カチャカチャカチャ
カチャカチャカチャ
ん?なんか異様に時間かかるな?
「すみません、なんかこのカード利用できないようです。」
(・_・;)
パードゥン?
「カードが利用できません。」
(T_T)
なぜだ、なぜなんだ、なぜこのチケットを買おうとするとカードが使えないんだ。。。
「わ、わ、わかりました、それじゃお金おろしてきます。また来ます。」
「次くるときは並ばないで直接このカウンターに来てもいいですか?」
「はい大丈夫ですよ。」
こうして私たちは近くのATMを探してお金をおろし、再度Loket3に向かうのでした。
次は並ばなくていいと言われたので、私たちは長い行列をすっとばして直接カウンターに行きました。
並んでいる人たちの目が痛い、、、
するとなんと、私たちを今まで対応してくれていたスタッフがちょうど休憩に入りやがっていないじゃありませんか!!!!
しかもちゃんと引き継ぎが出来ていないようでその違うスタッフに「なんですか?ちゃんと列に並んでくださいよ!この豚野郎!」的な視線を向けられたので、またイチから説明するハメに、、、
ネットでチケットが買えることって、やっぱりとっても素晴らしいですね!
何はともあれ苦労の末、なんとか無事にチケットをゲットすることができました。
よかった!よかった!
この記事がジョグジャカルタからジャカルタに鉄道で向かうようなマニアックな人たちの役に少しでも立てってくれれば嬉しいです。
ちなみにこんなに苦労して購入したチケットですが、あるトラブルが発生して使われることはありませんでした。
つづく
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